湯浅卓雄指揮・矢代秋雄の「ピアノ協奏曲」は各方面で高い評価を受けていますが、
このたびレコード芸術2月号にて発表されたの2002年度投票結果でも総合16位になりました。
またジャンル別で現代曲では堂々の一位となりました。
なお、このCDは海外でも高い評価を得ており、その中から一部を紹介いたします。
「アイリッシュ・タイムズ 」(一月九日付)から抜粋
「アルスター管弦楽団の最新盤は日本のクラシックチャートでは
第6位となり、ラトルやゲルギエフを上回る売上となった。
矢代秋雄はヨーロッパではあまり知られていないが
フランスでブーランジェやメシアンに師事した
寡作の完ぺき主義者である。
交響曲(1958)とピアノ協奏曲(1967)には高い職人技術、
こだわり抜いた色彩豊かさ、メシアンから吸収した驚くべき自由が
見られる。
バルトークをはじめとする他の影響もこの自信にあふれた
魅力的に突き進む湯浅卓雄のすがすがしい指揮の中に感じられる。」
マイケル・ダーヴァン (アイリッシュ・タイムズ 一月九日付)
翻訳はNAXOS
以下原文
CD Review by Michael Dervan
Thursday 09 January 2003 The Irish Times
YASHIRO: PIANO CONCERTO; SYMPHONY
Hiromi Okada (piano), Ulster Orchestra / Takuo Yuasa Naxos 8.555351 Details
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The Ulster Orchestra's latest disc is already a hit in Japan sitting at No.6
in the classical charts and outselling new releases by Simon Rattle and
Valery Gergiev.
The Japanese composer Akio Yashiro (1929-76), who remains little-known in
Europe, was a French-trained perfectionist, a pupil of Boulanger and
Messiaen, who completed only a handful of concert works. The Symphony (1958)
and Piano Concerto (1967) show high craftsmanship, fastidious instrumental
colouring, and the extraordinary freedom with which Yashiro absorbed
elements of Messiaen's writing. Other influences are also apparent (most
notably, Bartok) in these confident, often appealingly outgoing works, which
Takuo Yuasa conducts with invigorating spirit.
Michael Dervan
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